2014072903

私は手にペンを持っている、としたら、
そのペンをどう使おうと、使わなかろうと、煮てみようと焼いてみようと、自由です。
でもたいていは、その目的の通りに使おうとしますね。ではご自分の体は?
自由に使えているでしょうか。体に指令を与える脳は、自由に扱えているでしょうか。
結局は人生を自由に生きているでしょうか、という問いかけまで繋がります。
脳を自由に使い、人生を自由に生きるための5段階のステップ、脳教育。
今回は4段階目です。
脳は三層構造で知られています。生命の脳幹、感情の大脳旧皮質(辺縁系)、
その他精神活動・文化活動の大脳新皮質。
(注 ポール・マクリーン博士のよく知られた仮説)

その三層がバラバラなのが現代。脳幹は生きたいといい、感情は諦めていて、
思考はまるで違うところにあったりします。その三層を一つにさせることが
できたら、脳はとてつもないパワーを発揮します。

【参考】
   脳のマスターになる5段階
   続・脳のマスターになる5段階
   脳教育 第一段階 『脳の覚醒化』    
   脳教育 第二段階 『脳の柔軟化』   
   脳教育 第三段階 『脳の浄化』   


以下、米国Change サイトのブログより、一指 李承憲氏の記事をどうぞ!

 脳教育の第四段階 【脳の統合】 
    ~ Brain Education for Brain Mastery Step four: Brain Integrating
一指 李 承憲

   2014072901
 
 
これまでに、本当に何かしたいことがあったでしょうか。
例えば、もっと時間に正確になりたい、でも他の習慣や欲望が邪魔する、実は徹夜が好きだというような。あるいは、いつもクリエイティブでいようと願っていても、いざクリエイティブに鉛筆で何か描こうとすると、何か立ち往生してしまうのを感じたり。

私たちはみんな、これが自分自身だと自ら見なすことがたくさんあります。
その部分部分は、状況や傾向の結果として、しばしば無意識の内に形成されてきました。そしてなりたくない自分に繋がる可能性がある、特定の経路に私たちを縛り付けたまま、全体的なマトリックスを形成します。

このマトリックスは、我々の脳の経路に表れます。
脳の活性化のレベルと脳の情報の繋がりは、これまでの自分の在り方を反映していますが、
しかし、これらの繋がりやレベルは、順応性があり変えられます。私たちは新しい繋がりを構築でき、また古いルートを変化できます。脳内の休止中の領域を活性化させることも、さらに最も重要なことは、脳のそれぞれの機能とその領域を、特定の目的のために
共同して働くように、私たちが手助けできる、ということです。

脳の別々の領域をある特定の目標のため、創造的かつ生産的に、共同して機能させるプロセスが、脳教育の第四段階『脳の統合』です。


脳の統合とは・・・

1. 自分自身と世界をどのように見るか意識すること。
2. 宇宙(天)のより大きな知恵にアクセスすること。
3. 人生の目標、長期的な目標を見つけること。
4. その目的に合うようにアイデンティティを再構築すること。

脳教育の最初の3つの段階で、すべてにエネルギーの流れがあり、自分の内と外で何が進行しているのか、より
鋭敏な感覚になりました。自分自身と世界についての固定観念・先入観を壊し、多くの古い感情を振り払いました。そして今、自分が何者であろうとするのか、本当にどんな存在で何をしたいのか、より深く詳察する準備ができています。心が開きリラックスした状態で、以下のような問いかけを自分自身にしてみてください。

1. 私はどんなタイプの人だったのか?
2. 私はどんな人になりたいのか?
3. 私は人生でどうなるのを願うのか?
4. 私の目標は何か?
5. 過去の何の痛みを忘れることができる?
6. 誰を許す必要がある?
7. 自分自身で一番伸ばしたい特性は何か?

自分自身と自らにやって来る答えを信頼しましょう。それとまた、出た答えに対してスッキリ満ち足りた感じがないならば、自信を感じるまで自ら問い続けてください。自分自身についての問いかけなので、全ての答えはすでにあります。考えること・判断を停めて、その答え自身が自然に出てくるようにします。

そのために、自分自身を最高にするよう、まず脳波振動の訓練をしてください。
脳波振動は、脳波を瞑想状態のアルファ波へと落ち着かせ、心が穏やかに開いて全てと繋がっている感じになる簡単でシンプルな方法です。また、脳の別々の領域を一つに集約する良い方法でもあります。

脳波振動は、脳の新皮質(※思考)を静かにさせ、辺縁系(※感情)を活性化させて、脳幹にある生命エネルギーと繋がるために、反復的でリズミカルな振動を使います。強くリズミカルなドラムの連打で音楽を奏でると、体が体自身のリズムを見つけることに役立ちます。


脳波振動―立ち姿勢
2014072905

1. 足を肩幅に開いて立ちます。両手は完全に楽にして体の横に垂らします。
2. 膝を少し上下に 揺らすことから始めてください。
 全身を通して、体のあらゆるところが同時に振動するまで、
 振動を拡げるようにします。
3. 徐々に、体の自然な振動へと移るようにします。
 体にリズムを刻ませます。唇・舌・目・皮膚など、自分の体すべてを
 感じます。呼吸が振動と自然に調和してきます。自由に動くことに
 干渉する自意識は、何であれ手放します。
 雑念や感情が心に入り込んでも慌てず、そのまま通り過ぎさせます。
4. 振動を続けながら、頭蓋の土台にある脳幹がエネルギーで大きく
 なっていくと想像します。エネルギーがゆっくり脳へと昇り、脊柱へと
 降りて、神経系を通して外へと広がり、体の全細胞がエネルギーに
 浸るように想像します。
5. 振動だけに気が行き、意識的な認識は消えます。
 体がリラックスして緩んでいると感じたら、ゆっくり振動を止めて
 静かに座ります。
6. 脈・呼吸・心を観察します。呼吸を穏やかにさせ、
 下腹部に集中します。
7. 座って楽にしている間、自分の脈・呼吸・心に集中します。
 体が重力で地球へと引っ張られ、体に働くエネルギーの循環を
 感じます。体の中心にエネルギーを引きつけるため、
 腹部(※下丹田)に焦点を当てます。

それから、自ら出た答えを日常生活で創造的に適応するには、そのための努力が必要です。どう適応させるか、それに役立つエクササイズは、脳の別々の部分を調和させ、サビついているかもしれない未使用の領域をも使っていくものです。以下にそのためのエクササイズを二つ紹介します。


回路スケッチ

1. 紙に無限大のシンボル(∞)を描きます。大きな紙を使うと、
 手首だけでなく腕全体を動かすことになるので、より良いでしょう。
2. スムーズにバランス良く描けるまで、数分間やります。
3. 無限大を比較的簡単に描けるようになったら、描く方向を変えます。
4. 手を変え、利き腕でないほうで同じように描きます。リラックスして
 滑らかになるまで続けます。さらにまた、目を閉じて描いてみます。
2014072906
音楽スケッチ

1. 三曲のスタイル的にはっきりした楽器の曲を集めます。例えば、
 気楽なポルカ・穏やかな子守り歌・低音が響き渡るオーケストラの
 一部、など。
2. 楽に座って目を閉じ、静かに一曲聴きます。心に浮かぶ色や
 感覚に注意を払います。
3. 歌を良く再現できると感じられるクレヨンを手元に置きます。
4. 次に、もう一度その曲を流し、それを【描きます】。
 音楽に反応しながら自由に手が動くようにさせます。
 他の2曲も同じようにやってみます。

次に、意識の中に新しいアイデンティティを組み込むため、身体を動かしての確言(アファメーション)をします。例えばこんな宣言を選んでやります。「私は勇敢です」「私は自由です」「私は時間を守ります」「私は力のある声で話します」。
そして何度か繰り返しながら、同時に体を動かします。どんな動きでも好きなようにするのですが、ただ確言も動きも、持てる力の100パーセントを使ってやります。自らの宣言を信じられるまで、毎日このエクササイズを訓練してみます。

最後に、人生の目的を達成するために、どんな人格でどんな行動をするのか、
計画を立てます

脳の統合の段階とエクササイズで、脳の多様な(※ 情報)処理センターを再結合できます。そして自分の脳の中の、思考・感情・分析のあいだで関係を回復させ、本当の自分自身を発見することに役立つでしょう。

(※=編集部からの注釈)


2014072902


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